コラム

AI画像をそのまま印刷すると端に「白いフチ」が出る!?塗り足しの罠

「GeminiでA4サイズのチラシにぴったりの画像ができた!」
「この画像をA4サイズピッタリ(210mm × 297mm)でネット印刷に入稿しよう!」

AIを使ってチラシやポストカードを作った際、印刷会社(ラクスルやプリントパックなど)の画面で「塗り足しがありません」「サイズが不足しています」というエラーが出て、注文を止められてしまった経験はありませんか?

エラーを無視して無理やり印刷すると、届いたチラシの端っこに「不格好な細い白いフチ」が残ってしまうという大失敗に繋がります。

今回は、印刷データ作成における超・基本ルールでありながら、素人が必ずつまずく「塗り足し(ドブ)」の概念と、AI画像の正しい補正方法について解説します。

印刷機は、紙を「少しズレて」切ってしまう

チラシやポスターなどの印刷物は、最初からA4サイズの紙に印刷しているわけではありません。
巨大な紙に何面もまとめて印刷した後、最後に大きな刃(断裁機)でズバッとA4サイズに切り落として仕上げます。

この時、何百枚もの紙を重ねて切るため、どんなに最新の機械でも「最大で1〜2ミリ程度の物理的なズレ(断裁ズレ)」が必ず発生してしまいます。

もし、あなたがA4サイズピッタリの画像を入稿していた場合、刃が外側に1ミリずれて切られた瞬間、インクが乗っていない「紙の地の色(白)」が端っこに残ってしまうのです。

解決策:あえて「3ミリ」はみ出して作る(塗り足し)

この「白いフチ」を出さないための印刷業界の鉄則が「塗り足し(ドブ)」の作成です。

仕上がりサイズ(A4:210×297mm)に対して、上下左右に「3ミリ」ずつ外側までデザインの絵柄を引き伸ばした、少し大きめのサイズ(216×303mm)でデータを作って入稿しなければならないのです。 切る時に少しズレても、はみ出させておいた絵柄(塗り足し)があるおかげで、紙の端までインクがビッシリ乗った綺麗なチラシが完成します。

AI画像に「塗り足し」を作るのは難しい!

ここが最大の難関です。 AIは「A4比率の絵」を描いてくれますが、「A4プラス上下左右3ミリの塗り足しが付いた絵」をミリ単位の精度で指定して出力することはできません。

単純にAI画像を拡大して3ミリ分はみ出させようとすると、今度は画像の中の大切な文字や、人物の顔の端っこまで一緒に外側に追いやられ、断裁機で切り落とされてしまいます。

プロのデザイナーは、この問題を解決するためにPhotoshopを使い、「中の重要な人物や文字のサイズは変えずに、画像の端(周囲3ミリ)だけをAIの生成拡張技術を使って自然に描き足す」という高度なレタッチ処理を行っています。

印刷エラーに悩んだら、プロにお任せを!

「印刷会社から『塗り足しがない』と突き返されたけど、どう直せばいいか分からない…」
「拡大すると文字が切れてしまう…」

そんな時は、AIデータ清書サービス「INOHARU DESIGN LABO」にご相談ください!

お客様のAI画像を元に、プロのデザイナーがミリ単位で正確な「塗り足し(3mm)」を自然に生成・補完し、印刷会社で一発で審査に通る「完全入稿データ(PDF)」へと仕上げます。

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二 Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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