AI画像で「オリジナルカレンダー」を作る罠!正確な「日付」は描けない

「Geminiを使って、自社のノベルティ用の最高に美しい風景画像が12ヶ月分できた!」
「この画像の中に日付も入れてもらって、来年のオリジナルカレンダーを印刷しよう!」

年末年始のご挨拶や、クリエイターの物販アイテムとして定番の「オリジナルカレンダー」。
AIを使えば、季節に合わせた美しいイラストや写真を、コストをかけずに何枚でも用意することができます。

しかし、AIに「この画像の下に、2026年1月のカレンダー(日付)を入れて」と指示を出すと、ほぼ間違いなく絶望することになります。 今回は、AIによるカレンダー制作の限界と、プロのDTP(組版)技術の必要性について解説します。

AIは「正確な数字や表」を描くのが絶望的に苦手

画像生成AIは「雰囲気のある絵」を描くのは天才的ですが、「正確な情報(文字や数字)を、規則正しいグリッド(表)に配置すること」は致命的に苦手です。

AIにカレンダーを作らせると、一見カレンダーっぽい四角いマス目は描いてくれますが、よく見ると以下のようなどうしようもないバグが発生します。

  • 月曜日から日曜日までの「曜日」が謎のAI言語になっている
  • 1週間が8日あったり、数字の「25」の次が「29」になっていたりする
  • 1つの月なのに「38日」まで数字が並んでいる

カレンダーは「日付を確認する」という明確な実用機能を持ったツールです。
数字が1つでも狂っていれば、それはカレンダーとして一切使い物になりません。

「日本の祝日」や「六曜」には対応できない

さらに、カレンダーとして機能させるために欠かせないのが「赤色での祝日表記」です。

日本の祝日は、「成人の日(第2月曜日)」のように年によって日付が変わるものがあり、AIはそういった国ごとの細かい暦のルールを計算して画像に色を塗ることはできません。 また、ビジネス用カレンダーでよく求められる「大安」「仏滅」などの六曜(ろくよう)や、「自社の創立記念日」「店舗の定休日」を入れることも、画像生成AI単体では不可能です。

プロの技術:AI画像を「背景」とし、Illustratorで「暦」を組む

美しいAI画像を使った、完璧な実用カレンダーを作るためには、「画像」と「暦(こよみ)」を完全に分けて作成・合成するという、プロのDTP技術(組版)が必須になります。

1. 画像の最適化

AIが生成した美しい風景やイラストを、カレンダーの印刷サイズ(壁掛けのA2サイズや、卓上のB6サイズなど)に合わせて、Photoshopで高解像度化・CMYK変換し、純粋な「背景(ヘッダー)素材」として仕上げます。

2. Illustratorでの正確な「日玉(ひだま)」の作成

カレンダーの日付部分のことを、印刷用語で「日玉(ひだま)」と呼びます。 プロのデザイナーはIllustrator等の専用ソフトを使い、最新の日本の祝日データに基づいた正確な日玉の表を一から作成します。 「日曜日は赤」「土曜日は青」といった色分けや、六曜の追加、そして「文字が読みやすく、予定を書き込みやすい余白の確保」など、細部まで計算されたレイアウトを行います。

3. 画像と日玉の美しき融合

最後に、AI画像と作成した日玉を組み合わせ、全体のバランスを整えて完全入稿データとして書き出します。

ノベルティカレンダーのデータ作成はお任せを!

「AIで12ヶ月分の最高のイラストはできたけど、カレンダーの日付はどう入れればいいの?」

そんなお悩みをお持ちの企業担当者様やクリエイター様は、AIデータ清書サービス「Seisho Ai」にご相談ください! お客様は「カレンダーにしたいAI画像」をお送りいただくだけでOKです。

プロのデザイナーが正確な暦(日玉)を作成し、印刷会社のテンプレートに合わせた「そのまま印刷できるカレンダーデータ」へと仕上げて納品いたします。

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二 Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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