コラム

AI生成したサービス紹介チラシを、営業で使えるA4印刷データへ修正

SaaS企業様より、自社サービスの紹介プログラムを営業先へ案内するためのチラシを印刷したいというご相談をいただきました。

元となるデザインはAIで生成されており、画面上で見る分にはある程度完成していました。

しかし、実際に営業用としてA4サイズで印刷しようとすると、画像の解像度が不足しており、文字やイラストがぼやけてしまう状態でした。

さらに確認すると、AI生成画像特有の文字崩れや誤字、デザインサイズの違い、イラスト内の表記ミスなど、印刷物として使用するには複数の修正が必要な状態でした。

そこで今回は、元のデザインイメージをできる限り維持しながら、実際にA4サイズで印刷・営業利用できるデータへ再構築しました。


ご相談時の課題

一番大きな課題は、A4サイズへ拡大すると画像が粗くなってしまうことでした。
AI画像は、生成された時点のピクセル数によって使用できるサイズがある程度決まっています。

スマートフォンやPCの画面ではきれいに見えていても、A4サイズまで拡大して印刷すると、

  • 文字の輪郭がぼやける
  • イラストが粗くなる
  • 細かな部分が潰れる

といった問題が発生することがあります。

また、今回の元画像は最初からA4比率ではなく、Webバナーのような細長い縦長サイズで生成されていました。
そのため、単純にA4へ拡大するだけでは余白やレイアウトのバランスが崩れてしまいます。


BEFORE:AI生成画像の状態

元のAI画像には、主に以下の問題がありました。

1.A4印刷には解像度が不足

元画像をそのままA4サイズへ拡大すると、全体的に画像が粗くなり、営業先へ配布する印刷物としては品質が十分ではありませんでした。

2.AI特有の文字崩れ・誤字

AI生成画像では、日本語の文字が正確に生成されないことがあります。
今回も一部に誤字や不自然な文字が含まれていたため、正しい文章へ打ち直しました。

3.A4とは異なる縦長サイズ

生成された画像はA4ではなく、縦長のバナーに近い比率でした。

そのため、A4サイズに合わせて単純にトリミングするのではなく、各要素のサイズや余白を見直しながらレイアウトを再調整する必要がありました。

4.イラスト内の「$」表記

サービス内容に使用されているイラストの一部が、AI生成時にドルを表す「$」になっていました。
日本国内向けの資料だったため、デザインに馴染むよう「¥」表記へ修正しました。

5.同じ内容の文章が重複

AIが生成した文章の一部に、同じ意味の内容が複数記載されている箇所がありました。
情報量を整理し、営業先が短時間で内容を理解できるよう調整しました。

6.架空のロゴが配置

AIが生成した画像には、AIが生成した架空のサービスロゴが配置されていました。
その部分を綺麗に削除し、正式なロゴを配置する修正をしました。


修正した内容

A4サイズに合わせてデザインを再調整

元画像を無理に引き伸ばすのではなく、A4サイズのアートボード上で各要素を再配置しました。

タイトル、説明文、イラスト、ロゴなどの位置関係を見直しながら、元デザインの印象をできる限り維持した状態でA4比率へ変更しています。

特に営業用チラシでは、情報を詰め込みすぎると読みづらくなるため、余白と情報の優先順位も調整しました。


文字を正しい日本語へ修正

AIによって崩れていた文字や誤字を確認し、すべて正しいテキストへ置き換えました。

AI生成画像の文字部分を単純に画像として補正するのではなく、必要に応じて文字を再入力することで、印刷しても輪郭がきれいな状態へ仕上げています。


イラストの「$」を「¥」へ修正

AI生成画像に含まれていたドルマークを、日本向けのサービス紹介資料に適した円マークへ変更しました。

単純に記号を重ねるのではなく、周囲のイラストのテイストや線幅に合わせながら修正しています。


重複していた文章を整理

AIが生成したデザインでは、見た目を成立させるために文章が配置されることがあります。

そのため、内容を確認すると同じ説明が繰り返されているケースもあります。

今回は重複していた文章を整理し、チラシを見た営業先が必要な情報を順番に理解できる構成へ調整しました。


正式な企業ロゴへ差し替え

AI生成画像内に入っていたロゴについても、正式なロゴデータへ差し替えました。

企業ロゴはブランドイメージに直結するため、AIが生成した近似ロゴをそのまま使用せず、支給された正式データを使用しています。


印刷用の塗り足しを設定

最後に、印刷会社へ入稿できるよう塗り足しを設定しました。

仕上がりサイズいっぱいまで背景やデザインがある印刷物では、断裁時のわずかなズレによって紙の白色が見えてしまうことがあります。

そのため、仕上がりサイズより外側まで背景を延ばした印刷用データとして仕上げています。


AFTER:営業で使用できるA4チラシへ

最終的には、

  • A4サイズへのレイアウト変更
  • 印刷に適した解像度への調整
  • AI特有の文字崩れ・誤字修正
  • 「$」から「¥」へのイラスト修正
  • 重複文章の整理
  • 正式ロゴへの差し替え
  • 塗り足し設定

までを行い、営業先へ配布できるA4チラシとして使用できる状態へ仕上げました。

AIで作ったデザインの雰囲気は活かしながら、ゼロからデザインを作り直すのではなく、問題のある部分を人の手で整えています。


AIで作ったデザインは「完成イメージ」として活用できる

AIを使えば、専門的なデザインソフトを使用しなくても短時間でチラシのイメージを作ることができます。

一方で、

「AIで画像が完成した」=「そのまま印刷会社へ入稿できる」

とは限りません。

特に今回のように営業資料として使用する場合、

  • 解像度
  • 正しい文字
  • サイズ
  • ロゴ
  • 印刷用の余白・塗り足し

など、実際の用途に合わせた調整が必要になります。

逆にいえば、AIである程度イメージが完成していれば、そのデザインをベースとして実用データへ仕上げることが可能です。


AIで作ったチラシを印刷したい方へ

SeishoAIでは、AIで作成したチラシ・ポスター・ロゴなどをもとに、実際の印刷や制作で使用できるデータへ修正しています。

例えば、

「AIでチラシを作ったけれど、A4にすると画像が粗い」

「文字がおかしい部分だけ直してほしい」

「デザインは気に入っているので、作り直さず印刷できる状態にしたい」

といったご相談にも対応可能です。

元画像しかお持ちでない場合でも、まずは現在のデータを確認した上で、必要な修正内容をご案内します。

今お持ちのAI画像をそのままお送りください。

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二 Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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