AI画像でポスターを作ると「黒文字」がぼやける?「リッチブラック」の罠
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猪飼 裕二 プロのDTPデザイナー「Geminiでキャッチコピーも入った完璧なポスター画像ができた!」
「この画像をそのまま印刷会社に入稿して、お店に貼ろう!」
最近の画像生成AIは、画像の中に文字(テキスト)を綺麗に組み込んで出力する能力が飛躍的に向上しました。
しかし、AIが生成した「文字入りの画像」をそのままポスターやチラシとして印刷機にかけると、「文字の輪郭がぼやけて読みにくい」「黒い文字の周りに赤や青の影(フチ)ができている」という深刻な印刷トラブルが起こります。
今回は、プロのDTPデザイナーなら絶対に知っている印刷の鉄則「黒文字の設定(リッチブラックの罠)」について解説します。
印刷の「黒」には2種類ある

印刷機は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを重ね合わせて色を作ります。 実は、印刷データにおける「黒」には、大きく分けて2つの作り方があります。
- スミベタ(K100%)
ブラックのインク「1色」だけで刷る黒です。細かい文字や線に使われます。 - リッチブラック(CMYKの混色)
4色すべてのインクを混ぜて作る「深みのある黒」です。背景のベタ塗りなどに使われます。
AIが作る文字はすべて「リッチブラック」になっている
ここが最大の罠です。
画像生成AIが出力する画像は「1枚のフルカラー画像(RGB)」であるため、画像の中に書かれている黒い文字は、印刷用に変換すると自動的に「4色すべてが混ざったリッチブラック」になってしまいます。
4色のインクを高速で紙に刷り重ねる実際の印刷機では、物理的にコンマ数ミリの「版ズレ(インクのズレ)」が必ず発生します。 太い背景なら目立ちませんが、細い「文字」で4色がズレてしまうと、文字の輪郭から赤や青のインクがはみ出し、ピントが合っていないようにぼやけて(ブレて)見えてしまうのです。
読みにくい文字のポスターは、お客様に大きなストレスを与え、集客効果を激減させてしまいます。
プロは「文字だけK100%」で打ち直す!
このトラブルを防ぎ、文字を極限までくっきりとシャープに印刷するためには、「黒文字は必ず『スミベタ(K100%)』で設定する」というDTPの絶対ルールを守る必要があります。
AIが出力した画像を使う場合、プロのデザイナーは必ず以下の作業を行います。
1. AI画像から文字を消去する
Photoshopを使い、AIが描いた文字を綺麗に消し去り、「純粋な背景だけの画像」を作ります。
2. Illustratorで文字を再配置する
Illustratorに背景画像を敷き、その上に「K100%(黒インクのみ)」に設定したプロ用のフォントデータとして、キャッチコピーや店名を新しく打ち直します。
これにより、背景の写真はリッチに、上の文字は1色でくっきりと印刷される「完璧な入稿データ」が完成します。
「読まれるポスター」のデータ作成はお任せを
AIは綺麗な絵を描いてくれますが、印刷機の物理的なインクの重なり方までは計算してくれません。
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「スマホで見た時のように、文字をくっきりさせたい!」
そんな時は、AIデータ清書サービス「Seisho Ai」にご相談ください!
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