コラム

AIで作った「メニュー表」の文字や価格が読めず顧客を逃す理由

「Geminiを使って、うちのカフェの看板メニューを水彩画風のオシャレなイラストにできた!」
「この画像をそのまま印刷して、各テーブルに置く『メニュー表』にしよう!」

飲食店のメニュー表は、お店の売上と注文単価を左右する「最強の営業マン」です。
最近はAIを使って、シズル感のある料理の画像や、お店の雰囲気にぴったりの背景デザインを手軽に作成する店舗オーナー様が増えています。

しかし、AIが出力した「画像の中の文字(メニュー名や価格)」をそのままメニュー表として使うと、「文字がぼやけて読みにくい」「値段がいくらなのか分からない」「後から価格が変わった時に直せない」という、飲食店にとって致命的な欠陥を抱えることになります。

今回は、メニュー表における「文字の重要性」と、AI画像を実用的な店舗ツールにするためのプロのDTP技術について解説します。

メニュー表の目的は「読ませて、注文させること」

AIは「画面全体を美しく見せること」に特化しているため、文字や数字も「デザインの一部(模様)」として描いてしまいます。 そのため、以下のような「読めない罠」が発生します。

  1. 背景と同化する文字
    美味しそうな料理の湯気や、複雑な背景のテクスチャの上に直接文字を描いてしまうため、コントラストが低く、薄暗い店内では全く読めません。
  2. 謎の言語と数字のバグ
    「Coffee ¥500」と指示したはずが、「Cofee ¥50Q」のような謎のAI言語になっていたり、数字の桁がおかしくなっていたりします。
  3. 印刷時のぼやけ
    AIが出力する画像(ラスターデータ)の文字は、印刷すると輪郭がぼやけてしまい、小さな「税込価格」や「アレルギー表記」などが潰れて読めなくなります。

読みにくいメニューは、お客様にストレスを与え、「探すのが面倒だから、とりあえずいつものこれでいいや」と、注文単価(客単価)を下げる原因になってしまいます。

最大の罠:「価格改定」や「メニュー変更」ができない

飲食店の経営において、仕入れ値の高騰による「価格改定」や、季節ごとの「メニューの入れ替え」は日常茶飯事です。

AIが出力した「文字が絵とくっついている1枚の画像」を使っている場合、「コーヒーを50円値上げしたい」と思っても、数字の『5』だけを『6』に打ち直すことができません。 価格を変えるたびに、AIに一から画像を生成させ直し、また印刷所に入稿するという、途方もない手間とコストがかかってしまいます。

解決策:プロによる「背景」と「文字」の分離

AIの美しいデザインを活かしつつ、お客様が読みやすく、店舗側も管理しやすい「完璧なメニュー表」を作るためには、プロによるデータの再構築(DTP割付)が必須です。

1. 「背景・イラスト」と「文字」を切り離す

Photoshopを使い、AI画像の中から「料理の絵」や「背景」だけを抽出し、AIが描いた不格好な文字はすべて綺麗に消去します。

2. Illustratorでの美しい文字組み(タイポグラフィ)

Illustrator上で、誰もが読みやすい美しい日本語フォント(明朝体やゴシック体)を使い、メニュー名、説明文、価格を新しく打ち直します。 価格は大きく、税表記は小さく、といった「情報の優先順位」を整理し、老若男女問わず一瞬で理解できるレイアウトを作ります。

3. 「文字だけを編集できる」データとして納品

このように「背景画像」の上に「テキストデータ」を乗せた構造(ベクターデータ)にしておけば、将来価格が変わった時や新メニューが増えた時でも、Illustrator等のソフトで文字の部分だけをサクッと書き換えるだけで済むようになります。

「売れるメニュー表」のデータ作成はお任せを!

「AIで美味しそうなメニューの絵はできたけど、文字が読みにくい…」
「後から自分たちで値段を変えられるような、ちゃんとした印刷データにしてほしい!」

そんな店舗オーナー様は、AIデータ清書サービス「Seisho Ai」にご相談ください!
お客様のAI画像を元に、プロのデザイナーが「視認性」と「編集のしやすさ」を完璧に計算したレイアウトへ再構築し、そのまま印刷機にかけられる完全入稿データを作成いたします!

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二 Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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