コラム

AIで名刺デザインを作る方法|ChatGPT・生成AIから印刷データに仕上げる手順

AIで名刺デザインを作り、文字修正・QRコード確認・印刷データ化まで仕上げる手順を示したアイキャッチ画像。

ChatGPTなどの生成AIを使えば、名刺のデザイン案も短時間で作れるようになりました。

「起業するので、AIでおしゃれな名刺を作りたい」
「自分でデザイン会社に頼む前にイメージを作りたい」
「ChatGPTで良い名刺ができたので、このまま印刷したい」

という方もいるでしょう。

ただし、AIで作った名刺画像をそのまま印刷すると、

名前がぼやける
電話番号が読めない
会社名の漢字が違う
QRコードが読み取れない
ロゴが粗い
印刷サイズが合わない

といったトラブルが起こることがあります。

この記事では、AIで名刺のデザイン案を作り、
ビジネスで実際に使える印刷データへ仕上げるまでの流れを解説します。


AIで名刺を作るなら「デザイン案」を作らせる

名刺制作でAIを上手く使うポイントは、AIに完成した名刺データを作らせようとしないことです。

生成AIは、

配色
レイアウト
背景
装飾
写真やイラスト
デザインの方向性

を考えるのは得意です。

一方で、

氏名
会社名
役職
電話番号
メールアドレス
URL

などの正確な文字を画像として生成するのは得意ではありません。

そのため、

AIにはデザイン案を作ってもらい、文字は後から正式なテキストとして入れるという方法がおすすめです。


STEP1|名刺に入れる情報を決める

名刺に掲載する氏名・会社名・役職・電話番号・メールアドレス・Webサイト・QRコード・SNSを整理した図。

最初に、名刺へ掲載する情報を整理します。

一般的には、

氏名
会社名・屋号
役職
電話番号
メールアドレス
Webサイト
住所
SNS
QRコード

などがあります。

ただし、情報をすべて入れれば良いわけではありません。
名刺は91mm × 55mm程度の小さな紙なので、情報量が多すぎると読みにくくなります。
「相手に何を覚えてほしいのか」を基準に、優先順位を決めます。


STEP2|AIへデザインの方向性を指示する

次に、生成AIでデザイン案を作ります。

例えば、

「Web制作会社の横型名刺。白を基調にネイビーをアクセント。信頼感と現代的な印象。余白を広く使ったミニマルなデザイン。文字はダミーでよいのでレイアウトと背景デザインを重視」

といった指示です。

ポイントは、正しい文字を生成させることより、レイアウト・配色・雰囲気を作らせることです。
こうすることで、AIの弱点である文字生成に引っ張られず、デザイン案として利用しやすくなります。


STEP3|気に入ったAI名刺から「使う部分」を決める

AIでデザイン案ができたら、すべてをそのまま利用する必要はありません。

例えば、

背景のパターンだけ使う
配色だけ参考にする
装飾部分だけ残す
表面のレイアウトだけ採用する
イラスト部分だけ使う

という方法があります。
AI画像を「完成データ」ではなく、デザイン素材として見るのがポイントです。


STEP4|91mm × 55mmの実寸データへ作り直す

日本の一般的な名刺サイズは91mm × 55mmです。
AIで生成された画像が横長だったとしても、正確に91mm × 55mmで作られているとは限りません。

そのためIllustratorなどで実際の名刺サイズを作り、そこへAIデザインを配置します。
紙の端まで色や写真を入れる場合は、使用する印刷会社の指定に合わせて塗り足しも作成します。


STEP5|名前・電話番号などを正式な文字へ打ち直す

ここはAI名刺で最も重要な工程です。

AI画像内の文字は、一見正しく見えていても、

漢字の一部が違う
数字が変形している
文字間隔がおかしい
小さな文字がぼやけている

ことがあります。

特に名刺では、電話番号やメールアドレスなど非常に小さな文字を使います。
そのため、AI画像に含まれている文字を消し、Illustratorなどで正式なフォントを使って打ち直す方法が安全です。

AI名刺の文字が印刷でぼやける原因については、「AIで作った名刺はなぜ文字が潰れる?JPEG入稿とベクター化の違い」で解説しています。


STEP6|ロゴは正式なデータを使う

会社や店舗のロゴがある場合は、AIが描いたロゴではなく正式なロゴデータへ差し替えます。

JPGしかない場合は、用途によってベクターデータへ変換する方法もあります。
特に細い線や小さな文字が含まれるロゴは、名刺サイズでは粗さが目立ちやすくなります。


STEP7|QRコードはAIに生成させない

AIで作った名刺の文字・ロゴ・QRコードを整え、印刷できるデータへ修正したビフォーアフター比較。

名刺にWebサイトやLINEなどのQRコードを入れることも増えています。

ただし、AI画像内に生成されたQRコードのような模様は、そのままでは読み取れない可能性があります。
正式なQRコードを作成し、後から配置してください。

また、名刺は小さいため、QRコードを極端に小さくすると読み取りにくくなります。
印刷前に必ずスマートフォンで確認します。


STEP8|表面と裏面の役割を分ける

名刺の表面に基本情報、裏面にサービスやSNSなどを配置して役割を分ける方法を示した図。

名刺を両面にする場合は、表面と裏面に同じ情報を詰め込む必要はありません。

例えば、

表面:名前・会社名・連絡先
裏面:サービス内容・QRコード・SNS

のように役割を分けると整理しやすくなります。

AIで両面デザインを作る場合も、それぞれ別の画像として考えた方が制作しやすくなります。

両面名刺のデータ制作については、も参考にしてください。


AI名刺で「おしゃれ」より重要なのは読めること

AIで名刺を作ると、デザインに目が行きがちです。

しかし名刺本来の目的は、相手に自分の情報を正しく伝えることです。

どれだけおしゃれでも、

名前が読みにくい
電話番号が小さい
QRコードが読めない
会社名が間違っている

状態では名刺として機能しません。
AIのデザイン性を活かしながら、最後は人が読みやすさを調整することが重要です。


AI名刺をそのままJPEGで入稿してもいい?

印刷会社によってはJPEGやPNGを使える場合があります。

ただし、

文字が画像になっている
解像度が不足している
塗り足しがない
カラーモードが合わない

などの問題が残っていることがあります。

特に小さな文字を綺麗に印刷したい場合は、IllustratorやPDFなど、印刷に適したデータへ仕上げる方が安全です。


こんな場合は印刷データ化だけ依頼する方法もある

AIで気に入った名刺デザインまで作れたのであれば、デザインをゼロから外注する必要はありません。

例えば、

「このデザインのまま文字だけ正しくしたい」
「ロゴとQRコードを正式なものへ差し替えたい」
「印刷会社へ入稿できるPDFにしたい」
「AI画像しかないのでIllustratorデータへ作り直したい」

という部分だけ依頼できます。

AIでアイデアを作り、最後の実務部分だけプロへ任せる方法です。


AI名刺をそのまま印刷できるデータへ仕上げます

SeishoAIでは、AIで作った名刺デザインをもとに、

正しい文字への打ち直し
文字の配置・余白調整
ロゴ差し替え
QRコード差し替え
画像の高解像度化
CMYK調整
塗り足し作成
Illustratorデータ化
印刷用PDF作成

などに対応しています。

「AIで名刺のデザインまでは作れた」という状態で問題ありません。

現在のAI画像と、

氏名
会社名
連絡先
印刷したい名刺サイズ

などをお送りいただければ、現在のデザインを確認したうえで必要な修正をご案内します。
どのプランになるか分からない段階でも大丈夫です。

画像を送っていただくだけで、対応可否・料金・納期のお見積もりは無料です。


FAQ

ChatGPTで名刺デザインは作れますか?

デザイン案を作ることは可能です。
ただし氏名や電話番号などの正確な文字や、印刷用データまで完全に生成できるとは限りません。
AIでデザイン案を作り、最後に正式な文字へ差し替える方法がおすすめです。

AIで作った名刺画像をそのまま印刷できますか?

画像の状態によります。
実際の名刺サイズ、文字の鮮明さ、解像度、塗り足し、カラーモードなどを確認する必要があります。

AI画像の文字だけ変更できますか?

可能です。
元画像からAIが生成した文字を削除し、その上から正式なフォントで文字を配置する方法があります。

AI名刺をIllustratorデータにできますか?

可能ですが、JPGやPNGをIllustratorで開いて保存するだけでは本当のベクターデータにはなりません。
必要に応じて文字・ロゴ・図形などを再構築します。

QRコード入りの名刺も作れますか?

可能です。
AIにQRコードを生成させるのではなく、正式なQRコードを後から配置し、実際に読み取れるか確認してから印刷します。

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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