コラム

AI画像で「光る看板(電飾看板)」を作ったら色が薄い!?内照式の罠

「Geminiで、夜のバーにぴったりの雰囲気抜群な画像ができた!」
「これを印刷して、お店の前の『光る看板(電飾スタンド看板)』に入れよう!」

飲食店やサロンの店頭で、夜間でもお客様の目を引く内照式看板(中に蛍光灯やLEDが入っていて光る看板)。
通称「コルトン」や「電飾フィルム」と呼ばれるこの印刷物は、集客において非常に強力なツールです。

しかし、AIで作ったオシャレな画像を「ポスターと同じ感覚」でそのまま印刷会社(電飾フィルム印刷)に入稿すると、看板の電源を入れた瞬間に「色が白く飛んでスカスカになっている」「夜の重厚感が消えて、すごく安っぽく見える」という悲しい失敗が起きてしまいます。

今回は、光る看板特有の「色が飛ぶ」罠と、電飾用データ作成におけるプロの色調補正について解説します。

普通の印刷データは「光を通すと薄くなる」

一般的なポスターやチラシ(紙)は、太陽や照明の光が「紙に反射」して目に届くことで色を認識します。
一方、電飾看板は、裏側から強いLEDの光を「透過」させて見せます。

AIが生成した画像をそのままCMYK変換しただけの通常のデータでは、インクの濃度が「紙に反射させる前提」で作られています。 そのため、後ろから強い光を当てられると、インクの隙間から光が漏れすぎてしまい、全体的に色が薄く、白っぽく(パステルカラーのように)飛んでしまうのです。
これでは、AIが描いた夜の街の深い黒や、シズル感のある料理の鮮やかさが完全に台無しになってしまいます。

プロが行う「電飾用(バックライト用)のデータ補正」

看板の電源を入れた時に、AI画像の美しい世界観をそのまま再現するためには、プロのデザイナーによる「電飾専用のデータ作り」が不可欠です。

1. インク濃度(コントラスト・彩度)の極端な引き上げ

「後ろから光が当たって色が薄くなる」ことを逆算し、Photoshopを使って元の画像よりも意図的に「暗く」「色を濃く(彩度を高く)」補正します。 画面上で見た時には「少し色が濃すぎる・暗すぎる」と感じるくらいにトーンカーブやレベル補正を調整することで、光を通した時に初めて「ちょうどいい美しさ」になるよう設計します。

2. リッチブラックの適切な設定

夜の風景や黒い背景をしっかりと「光を通さない漆黒」として見せるために、K(ブラック)100%だけでなく、CMYのインクも適切に混ぜ合わせた「リッチブラック」の数値を計算して設定します。これにより、黒が白浮きするのを防ぎます。

3. 「白版データ」の作成(透明素材の場合)

透明なアクリル板やPETフィルムに印刷する場合、インクが透けるのを防ぐために、カラー印刷の裏に「白いインク(白版)」を敷く必要があります。プロはIllustrator等でこの白版データ(黒ベタのパスデータ)を正確に作成し、同時に入稿します。

夜の集客を左右する「光る看板」はお任せを!

光る看板は、遠くから歩いてくるお客様の期待感を高める「お店の顔」です。
色が薄くて安っぽい看板では、せっかくの集客チャンスを逃してしまいます。

「AIで最高の画像ができたけど、電飾看板用のデータの作り方が分からない…」
「光を当てても色が飛ばないように、綺麗に補正してほしい!」

そんな店舗オーナー様は、AIデータ清書サービス「Seisho Ai」にご相談ください!
お客様のAI画像を元に、プロのデザイナーが電飾看板の特性を計算し尽くした「濃度の最適化」を行い、
そのまま印刷会社に入稿できる完全データへと仕上げて納品いたします。

絶対に失敗できない看板・大型印刷のデータ作成は、ぜひプロにお任せください!

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二 Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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