コラム

AIイラストで「クリアファイル」を作る時の落とし穴!指ぬきと圧着の罠

「Geminiでイベント配布用のすごく綺麗なキャラクターイラストが描けた!」
「ノベルティの定番である『オリジナルクリアファイル』を業者に注文して作ろう!」

企業説明会や同人イベント、アニメグッズなどで定番のノベルティ「クリアファイル」。
実用性が高く、大きな面積でイラストを楽しめるため非常に人気があります。

しかし、AIで生成したA4サイズの綺麗なイラストを、そのままネット印刷などのクリアファイル入稿用テンプレートに貼り付けて注文すると、「キャラクターの顔が半円形に削り取られている」「大事なロゴが下部のギザギザ部分に巻き込まれて見えない」といった、悲しい失敗作が届くことになります。

今回は、AI画像を「クリアファイル」という特殊な形状の印刷物にする際に必ず知っておくべき、物理的なDTP(データ作成)の罠について解説します。

罠1:「指ぬき」で顔や文字がくり抜かれる

クリアファイル印刷で気を付けること

クリアファイルには、中に挟んだ書類を開きやすくするために、表面の右側に半円形の切り込みが入っています。これを印刷用語で「指ぬき」と呼びます。

画像生成AIは「四角いキャンバス」を基準に絵を描くため、右端から数センチのこの位置に、平気でキャラクターの顔や、タイトル文字、重要なモチーフを描き込んでしまいます。

これをそのまま印刷所に送ってしまうと、出来上がったクリアファイルは、一番見せたい顔の部分やロゴが「指ぬき」の形に無惨にくり抜かれた、非常に素人くさく不格好な仕上がりになってしまうのです。

罠2:「超音波圧着」にデザインが飲み込まれる

クリアファイルは、1枚の透明なプラスチックのシートを二つ折りにし、
一番下の部分を熱で溶かしてくっつけることで「袋状」にしています。この接着部分を「超音波圧着」と呼びます。

クリアファイルの下部から約10mm〜15mmほどの領域は、この圧着による「ギザギザの跡」がつき、さらに透明度が低く白っぽく濁るため、文字や細かいデザインを入れても綺麗に見えません。

AIが画面の一番下に描いた「美しい足元の装飾」や「QRコード」「社名のURL」などは、この圧着部分に飲み込まれ、ガタガタになって読めなくなってしまいます。

罠3:透明素材特有の「白版(しろはん)」が必要

過去の「アクリルキーホルダー」のコラムでも解説しましたが、クリアファイルも透明な素材であるため、ただカラーインクを刷っただけでは、中に挟んだ書類が透けて見え、イラストが全く目立たなくなってしまいます。

イラストをくっきりと見せるためには、絵柄の裏側に真っ白なインクを敷く「白版(しろはん)データ」を、Illustratorを使って黒ベタのパスデータとして別途作成し、同時に入稿しなければなりません。
当然、AI画像にはこのデータは含まれていません。

クリアファイルの入稿データ作成はプロにお任せ!

このように、クリアファイルのデータ作成には、「指ぬき」「超音波圧着」「白版」という、平面のポスター印刷にはない特殊で厳しいルールが存在します。

「AIでいいイラストは描けたけれど、指ぬきの位置を避けてレイアウトしたり、白版を作ったりするのは難しくてできない…」

そんな時は、AIデータ清書サービス「Seisho Ai」にご相談ください!
「AIで生成したイラスト画像」をお送りいただくだけでOKです。

プロのデザイナーが、指ぬきや圧着部分に絶対に重要な要素が被らないよう、画像の生成拡張(余白の継ぎ足し)やレイアウト調整を行い、さらに1ミリのズレもない完璧な「白版データ」を作成して、印刷会社にそのまま入稿できる完全データをお渡しします。

失敗できないオリジナルグッズ制作は、ぜひ専門知識を持つ私たちプロにお任せください!

この記事を書いた人
猪飼 裕二

猪飼 裕二 Yuji Ikai

INOHARU DESIGN LAB 代表 / DTP・グラフィックデザイナー

画像生成AIの普及に伴い、AI画像特有の印刷トラブルを解決する「Seisho Ai」を立ち上げ。全国の企業・店舗オーナー様から、AI画像の「入稿データ化」や「プロ品質への清書」を多数請け負っている。

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